Voice of a graduate奨学生の声
— 後輩へのメッセージ —
教育学部 学校教育課程
生活社会教育コース 3年
「学ぶ場、学び方は一つじゃない」
大学入学前の私は、「大学での学び」と聞いて講義の様子や実習を思い浮かべていました。大学での学びは大学の中で、という考えが私の中にはあったと思います。しかし、大学生になると、学びの場、学び方は多様であるということに気が付きました。
ボランティア活動に参加する学生もいれば、留学して海外で学ぶ学生もいるなど本当に様々な学び方があるのだと感じました。そのような環境の中でもっと学びたい、色々なことを知りたいと思っていました。
しかし、様々なことに挑戦するとなると、アルバイトの時間を減らさないといけなくなってしまうため、金銭的な不安がありました。そんな思いを抱いていた時に、貴財団の奨学金を知り、ご支援をいただいたことで、本当に多くのことを学ぶことができました。
1年生の頃にはアメリカへの短期留学、アメリカの中学校・高校でのインターンシップに参加することができ、日本の教育を改めて考えていく上で重要な視点を得ることができました。また、2年生では教育系NPOでの長期インターン、貧困家庭に向けた学習支援など、大学外での学びを充実したものにすることができました。
このように学生生活での学びは、大学の中に限ったものではなく、いくらでも広げることができると思います。学ぶ場、学び方は自分で広げることも、選ぶこともできます。だからこそ、「学ぶ場、学び方は一つじゃない」ということを知り、より充実した大学生活を送っていって欲しいと思います。
アメリカ留学
インターンシップでのイベントの様子
「全力で取り組めた2年間、充実できた学校生活」
大学2年生が終わり、4月で大学生活も折り返し地点に入ります。今年度までの2年間、私はとても充実した学校生活を送ることができました。また、自分の将来について目標が明確に考えられるようになりました。
1年生の時には、高校生までの学校生活とは違う環境の中で、自分がどこまで頑張れるのか不安に感じる場面もありましたが、自分の学びたいことや興味のあることが少しずつわかるようになり、勉強にやりがいを感じられました。
また、初めてのサークル活動や周りの友人、先生との交流から刺激を受け、様々なことに積極的に取り組むようになりました。2年生の時には、新型コロナウイルスの影響もあり、1年生の時とはまた違った環境の中で学校生活を送ることに、戸惑いもありました。しかしその中でも、常に向上心を持ち、学業やサークル活動、学校とアルバイトの両立など様々なことに全力で取り組むことができました。
そして、2年生が終わる頃には、自分の学びたいことや将来について考えられるようになりました。私は現在、日本語教員の資格を取得できるよう今まで以上に学業に励んでいこうと思っています。また、サークル活動を行う中でボランティアにやりがいを感じるようになり、今では社会人になってもボランティア活動を続けていきたいと考えるようになりました。
大学生活2年間を通して、ここまで充実した濃い生活を送ることができたのは、貴財団のご支援があったからです。本当にありがとうございました。これからの2年間も立ち止まらず、最後まで学校生活に全力で取り組んでいきたと思っています。
最後に、後輩の皆さん。私からアドバイスできることは多くありませんが、私の経験が1人でも多くの人の力になれたら嬉しいです。大学生活は本当にあっという間です。後悔のないように学校生活が送れるよう、無理のない範囲で自分らしく頑張れたら、それはきっとこれからの自分に繋がると思います。一緒に頑張りましょう。
人間文化学部
人間文化学科 3年
生命環境学部 3年
「大学でしかできない経験を」
私は大学に入学してからこの2年間、様々な活動に参加してきました。大学では積極的に行動して人脈を広げることや、課外活動を沢山行ってきたいと考えていました。
1年生では、外部の講演会に参加したり、起業されている方々の元へお話を伺いに行ったりして知識を深めました。また、社交性を高めるためにも自分からコミュニケーションを多くの人と取ることを意識していました。
2年生では、自発的教養という、学生と企業が共同でプロジェクトを進めたり、学生主体で地域の人々と企画や学習会を行う活動に2つほど参加しました。実践的な活動ができたので、将来のことを考える上でもとてもいい経験になりました。その他に、私は部活にも所属しているので、レベルアップできるよう日々練習を積み重ねています。
このように、幅広く色んな活動を行うことができているのは、本奨学会の支援のおかげです。私の家の経済状況は厳しいので、この奨学金がなければバイトを増やす必要性が生じ、こんなに多くの活動には参加できなかったと思います。
今後も現状に満足せず、向上心を持ちながら残りの大学生活でも様々な経験をしていきたいです。後輩の皆様も、積極的に行動をすることを意識し、有意義な大学生活を送ってください。
「赤尾奨学金があったから、今の私がいる」
もし赤尾奨学金をもらっていなかったら、今とは違う私だっただろうと思う。きっとアルバイトで忙しく、学業は疎かになり、友人との時間も作ることができず、とても充実しているとは言えない大学生活を送っていたと思う。奨学金のおかげで、ゆとりのある大学生活を送れていると言っても過言ではない。
奨学金をもらっているから自分は人より劣っているとか貧しいと考えてしまう人もいると思うが、それは間違った考えだと私は思う。少なくとも私は、奨学金のおかげで、金銭面での心配が減ったし、先ほども記述したが、ゆとりのある日々を過ごせている。
現在は日本語教員になるための勉強をしているが、専門的な内容で、予習復習の時間が大切になってくる。そのための時間を十分に確保できているのも奨学金があるからだ。また、大学には特待生制度があり、維持するためには、上位の成績を保つ必要がある。成績上位を維持できているのも、奨学金により時間を十分に確保できているからだ。
この赤尾奨学金をもらっているおかげで、これまでの私の大学生活は実りあるものであった。私は、赤尾育英奨学会には本当に感謝している。
人間文化学部 3年
人間福祉学部
人間形成学科
「参加したボランティア活動を通して」
大学での講義では放課後児童クラブにおいてボランティアに参加させていただきました。主な活動内容としては先生たちが今日の学校行事と下校時間を確認し、子どもの状態と保護者の対応の情報を共有します。そして宿題が進まない子どもに声をかけたり、おやつを配る手伝いをします。
さらに、子どもたちの自由遊びに参加し、低学年から高学年までの活動を見守りました。このボランティア活動を通して大学では学ぶことができないことを体験することができました。
活動が始まる前に、先生たちは前日の子どもの様子と保護者の対応を情報共有し、一人ひとりの特徴と些細な言葉と動きを見逃さず、どのように子どもと関わっていくかを話し合いました。学校の先生より児童クラブの先生は保護者と毎日顔を合わせることができ、子どもの家庭での様子や友達との人間関係を一番早く知ることができます。
この特徴を活かし、虐待防止センターと学校の先生と連携をし、より子どもが心身健康に育つように努力をしています。また、子どもたちと信頼関係を少しずつ築き、相談や悩みを打ち明ける存在として関わることが大切だと知りました。
私は将来子どもと関わる仕事に就き、笑顔を幸せな成長を見守りたいと思います。そのため、ボランティア活動を通して現場の先生たちと子どもの関り方を観察し、体験ができ、すごく勉強になりました。
「今後の目標(やりたい事)、将来の夢」
私は高等学校の保健体育科教員になることが夢です。私が教員を目指すきっかけとなったのは、高校時代に出会った先生でした。先生は3人おり、1人目は誰よりも親身になってくれる先生。2人目は人生経験が豊富な先生。3人目は部活動や体育の授業で一緒に汗を流してくれる先生です。
元々、保育士を目指すくらい子どもが好きだったことや5歳から空手をやったりとスポーツが大好きだったこと、そして3人の先生と出会ったことで私の夢が明確になりました。ではどうすれば3人の先生のような教員になれるのかと考えた時に、「経験をする」しかないと思いました。誰だって憧れや夢を持つことはできます。しかし行動する・動かなければ何も始まらないということです。
そのように思った私は大学に入学と同時に「挑戦」というテーマを設定しました。そしてオープンキャンパスや入試の手伝い(学生スタッフ)をやり始めたり、学外のボランティア活動に沢山参加をしたりしてきました。そこから得られた経験はとても大きく、多くの様々なことを学べたり、多くの方々と出会い世界がひろがったりします。学生という多くのことを思いっきりできる時間。是非、沢山の経験をしてみましょう。世界は広く、大きいです。
スポーツ科学部
スポーツ科学科 3年
経営学部
経営学科 3年
「大学2年間を過ごして」
昨年度は、新型コロナウイルスの影響で外出や様々な学習活動が思うようにできませんでした。しかし、頂いた奨学金でたくさんの本を購入し、多くの知見を得ることができたと感じております。今年度は、私は大学3年生となり、大きなステップアップの年にしていきたいです。
「夢の実現に向けて」
私の夢は小児発達分野で活躍する作業療法士になること。この夢は大学へ入学を決めた2年前から全く変わりません。発達に関する知識を学んでいく度にこの気持ちは大きくなっています。私は勉強が得意ではありません。また、周りの人たちよりも2倍3倍繰り返さなければ身になりません。もっと効率良く学習ができないかと自分自身思うことが沢山ありますが、小さいことを1つ1つ徐々に積み重ねていくことを大切にしようと考えるようにしています。
結果がすぐについてくることは私の場合ありませんが、いつかきっと何かしら現れるだろうと信じて日々の授業に取り組んでいます。リハビリの仕事というと大半の人が理学療法を思い浮かべると思いますが、作業療法士には患者さんの社会復帰により貢献できるやりがいが沢山あります。同じ医療職の方々と連携し、患者さんの病気や怪我などの治療だけでなく、その後の後遺症や長期入院の不安・社会生活への不安を抱えている人に寄り添っていける素敵な職業です。
人の体に触れることや、人の心に触れることはとても責任が重いことです。そのため十分な能力と知識が必要であり、学習内容も簡単ではありません。自分1人ではどうにもならないことがあっても周りには大切な友人や頼れる先生・背中を押して頑張りなさいと言ってくれる家族がいます。作業療法士として活躍するという夢の現実のために、残された時間を十分に活用して勉学に励んでいこうと考えています。友人と高め合って課題を解決していくことが今の目標です。
健康科学部
作業療法学科 3年