Voice of a graduate奨学生の声
— 後輩へのメッセージ —
仏教学部
福祉学科
こども学コース 3年
「将来のために」
私は、将来保育士になりたいと考えています。最初は、子どもが好きだから、支援を必要としている子ども達の援助をしたいという思いで保育士を目指していました。また、二年間で知識や技術をつめこむよりも、四年間じっくり時間をかけて勉強する方が自分に合っていると思い大学にきました。
実際に、夏休みの保育園実習と春休みの施設実習を二週間ずつ行いました。子ども達と関わることで大学での座学では学べないことも知ることができたり、保育者の子ども一人一人に寄り添った支援や子供の発達に応じた活動など新たな発見が沢山ありました。実習を行ったことで、改めて保育士になりたい気持ちが強くなり、少しずつ将来について自分の働きたい場所を見つけていくことができました。
今後は、将来の為に自分に合った施設や園を探していき、見学に行ったり情報を集めていくなど、学生のうちにできること積極的に行い知識や技術を身につけていきたいと思います。また、年に三回ほど地域の児童館へ行き、保育園の子ども達や地域の親子などと一緒に、手遊びや人形劇、ふれあい遊びなどを行う活動も行っています。園や施設とはまた違った視点から、子ども達や親子を見ることができ、学びとなっています。
このように、充実した大学生活を送ることができているのは、本奨学会のおかげです。本奨学会には、本当に心から感謝しております。
「時間の大切さ」
学生時代は勉強で忙しいこともあるものの、やりたいことをやりたいだけやり深める時間を沢山取ることができました。それに対し社会人は毎日ヘトヘトで、時間に追われるように生活するのが最初一週間の印象でした。
しかし、時間に追われ忙しい分、余暇に対する有難みや重要性が増し、大切に過ごそうと思えるようにもなりました。まだまだ不慣れなことも多く、ついていくだけで精一杯ですが、時間を大切に、一日も無駄にせずに過ごしていきたいと考えています。
社会福祉法人
共立福祉会
さくらんぼ保育園
公立小学校
「充実した学生生活」
私は、高校1年生から大学4年生まで、貴財団の奨学生でした。学生生活においては、幼い頃からの夢であった教員になるため、大学は教育学部へ進学し、4年間学び続けてきました。
大学では、教員になるための知識や教育の現状を学びました。また、週に1回、教育支援ボランティアとして、小学校の授業支援に取り組み、教育現場の現状を見たり、実践力を養ったりしました。
このような4年間を過ごし、4月からは夢であった教員として働いています。日々忙しすぎて大変な時もありますが、幼い頃からの夢を叶えることができて、とても嬉しく思います。貴財団による奨学金を始め、多くの人々に支えていただき、夢を叶えることができました。7年間、支援をいただけたことに感謝しております。本当にありがとうございました。
「充実した2年間」
私はこの2年間、本奨学会の支援をいただき充実した大学生活を送ることができました。アルバイトやサークル活動、趣味、旅行などさまざまなことを経験することができました。また本奨学金のおかげでアルバイトの時間を調整して学業にも力を入れることができました。私の家庭は母子家庭で弟も高校に通っていたため非常に厳しい状況でしたが、親に頼らずに大学生活を送ることができました。学費の大部分は奨学金で賄うことができたのでアルバイトで稼いだお金を使ってサークル活動への参加などができました。
サークル活動に参加できたおかげで友人との仲も深まり、素晴らしい交友関係を築くことができました。学生生活において友人は非常に大切な存在です。これから大学生になる人達へ伝えたいことは良い交友関係を作ることです。同じ学科の人、同じサークルに所属している人、同じバイト先の人など多くの交友関係を作るべきです。困ったときに助けあえるような関係の友人を作り充実した大学生活を過ごして下さい。
工学部
機械工学科
3年
人間文化学部
卒業
「学生として充実して学べた4年間」
この4年間、勉学にしっかりと集中できたのは赤尾育英奨学会のおかげです。私の家計は高校2年に母が事故にあった影響もあって、大学へ通うお金もギリギリでした。それにより、母の家事を手伝うことが毎日だったことから勉学に集中できていませんでした。母は、そのことを気にしてしまってあまり元気がなくなっていたのですが、今ではよく笑い笑わせてくれる母に戻り明るい家になりました。
私の大学生活では、色んな人と出会い・触れ合う時間が多く、沢山の刺激を得たり、勉学に集中して励む余裕があったのは、とても幸福な時間でした。その時間を下さった赤尾育英奨学会には、本当に感謝しております。
先輩として後輩にアドバイスを、とあるのですが、私自身で何か凄いことをしたわけでも、話せるような体験をしたわけでもない平々凡々の一人なので、正直、気が引けてしまいます。ですが、後輩の皆様には多くのチャンスと時間があります。ですので、一瞬しかない今を人生の1ページとして大切にしてください。
「今年印象に残った活動」
今年、私自身が行ってきた活動でメインとして頑張ったことは、大学の学園祭と執筆していた雑誌の制作の2つです。特に学園祭は実行委員という立場で運営側だったため、とても責任重大でした。ですが、今振り返ってみると、本当にあっという間に終わってしまったように感じます。本番は11月初旬だったのですが、準備は1~2月の時点でスタートし、4月以降新入生の加入もあり、そして夏休みの期間で装飾やイベント物の作成、景品の買い出し、企画の打ち合わせなどにメンバーがそれぞれの業務を分担しながら過ごしていました。
なかでも経験として学べたことは企業との交渉です。また、地区の自治会へのあいさつ回り等も本当だったら体験することはできなかったことですが、実行委員をやったおかげで行うことができました。この間、学園祭と並行で行っていたものが雑誌の制作です。市役所の方と連携を取りながら実際に町のお祭りに出店をし、その時の活動を自分たちで記事を作成し一冊のなかにコラムとして掲載しました。お店を出店したことでお客様とふれ合い、さらには商品に対する感想を直接聞くことができたのはとても良かったと思っています。
またメンバーと何度も試作品を作りながら作り上げた商品であったので売れた時は本当に嬉しかったです。また来年もいろいろな活動に自ら参加をしていきたいです。
国際政策学部
3年
国際政策学部
3年
「奨学金があったから世界へ飛び出せました」
私の大学生活の中での最も大きな目標は、「5カ国以上、世界へ飛び出すこと」でした。県内で生れ育ち、県内の大学へ進学した私にとって、都内などに出て行った友人たちより、大学4年間での経験値が劣ることが悔しいと思ったことがきっかけでした。しかし、母子家庭な上に弟もいた私は家庭に負担をかけたくないという思いもありました。2年間の支援をいただけていなかったら、きっと自分の目標を諦めてしまっていたと思います。「せっかく奨学金をいただいているのだから、頑張らなければ」という思いが自分を後押ししてくれていました。
大学1年生の夏には、韓国仁川大学への文化交流プログラムに参加して海外の大学で学ぶ楽しさを知りました。それからは、韓国語と中国語に力を入れ、翌年の春には台湾輔仁大学へ語学留学をしました。海外の大学で出会うハイレベルな友人たちに影響され、さらに外国に対して興味を持つようになりました。2年生の春には海外インターンの科目でニュージーランドにも行きました。そこでは英語で自国のことを伝える楽しさに気づきました。
さらに長期的に海外で学びたいと感じるようになり、TOEICやIELTSを受験しました。今年度後期よりインドネシア大学へ交換留学も決定しました。こうして積極的に世界へ飛び出すことができたのは、赤尾育英会奨学会のおかげです。自分のやりたいことに素直になり、様々なことに挑戦することで、自分に自信がつきました。
「日本の農業研究を支えるために」
私は大学の学部生および修士課程を通じて日本のブドウ栽培に関する研究を行ってきました。就職活動の際に、私が携わりたい仕事は何なのだろうかと自問自答し、私が研究を続けてきた農業や食品の分野に研究にこれからも関わっていきたいと考えました。私は、学部の頃から卒業時まで、ずっとボランティアサークルに所属し、ボランティア活動を続けていまいた。その活動の中には、ボランティアイベントの企画や運営に関わることも多く、イベントの裏方として仲間を支え、一つのものを共に作り上げていくことの喜びや、達成感を知りました。
そのような思いがあったことから、私は研究分野に関わりたいと思いながらも研究そのものではなく研究する人々を支えることができるきような仕事をしたいと考えました。就職活動の結果、私の思いに理解を示してくださった研究機関と出会い、4月から一般職として就職することになりました。
これからは、社会人の一員として日本の農業研究を支えることができるよう、日々精進していきたいと考えております。
国立研究開発法人
農業食品産業技術総合研究機構
文学研究科
2年
「自分自身が決める道」
私が大学院への進学を決めたのは、学部を卒業した年の1月のことでした。将来は学校の先生になりたいという思いから教員免許が取得できる大学に進学し、卒業後はそのまま教師になるつもりでした。しかし、学部での4年間の学びを終えた時に「このまま、教師になってもいいのか?」という疑問が自分の中でありました。まだまだ勉強し足りない、もっと勉強したいという想いが強く残りました。
進路について大学の指導教官の先生に相談したところ「自分の目標に向かってまっすぐ行くのもいいけれど、少し回り道をしたほうが自分のその後の人生が豊かになるよ」と言ってもらいました。大学生活を始めようとしている人、就職活動をしている人、大学院に進学する人、それぞれ様々な道を進むことになると思いますが、自分の今後の人生をより豊かにするためにも自分の選択をよく考えてください。正しい道は存在しないと思います。自分を信じて自分の選んだ道を精一杯歩んでください。
「自分だけの特別な学生生活
―ネパールでの研究活動―」
私は大学院修士課程で、生物学的手法を用いた地下水中からの窒素除去について研究を行いました。所属する研究室では、発展途上国として知られるネパールの首都カトマンズにおいて、水不足が深刻であるという背景から、私達が普段研究室で実験している手法を用いて、実際にカトマンズの地下水を処理するというプロジェクトを行っています。
私はこのプロジェクトに携わるチャンスを頂いたときから、ネパールに住む人々の暮らしの様子や人々がどのように水を使うのか、またどのくらい綺麗な水をどのくらいの量必要としているのかについて興味を持ち、自分の目で確かめてみたいと考えるようになりました。しかし。ネパールへの留学プランは少なく、またそれら既存のプランは私が望んでいた留学形態とはズレがあったため、自分だけの留学プランを作ることを決心し、一年間ネパールで生活しながら現地の人々の様子を観察し、現地で水処理の実験を行うことを計画しました。
計画はできたものの、一番の問題は金銭的なことでした。そこで本奨学金のご支援を賜り、計画を円滑に実行することができました。この一年間の海外での研究活動を通して、ネパールの水環境や生活様式、文化、語学、料理等々多種多様なことを学ぶことができました。一年間を通して得られた成果は私が期待していた以上のものでした。それと同時に、新たな課題も見えてきました。この課題に挑戦し、さらに研究に没頭したいとの思いから、博士課程に進学し研究活動を継続することに致しました。
私が後輩の方々に伝えたいことは、結果云々ではなくとにかく様々なことに挑戦し、自分だけの最高の学生生活を楽しく送っていただきたいです。学業が第一になるのは当然ですが、その他の活動にも積極的に参加し、自信の価値観、趣味や知識等々の幅を広げてみてください。私も挑戦する気持ちを忘れずにこれからも精進していく所存です。
医工農学部総合教育部
工学専攻流域環境科学
特別プログラム
修士2年
医学工学総合教育部
人間環境医工学専攻
「お陰様の1年間」
私が取り組んでいる研究内容は、微生物培養という生き物を対象とした研究です。そのため培養実験が始まると土日祝日は関係なく取り組みます。貴財団の「若者が学ぶ機会を逃さぬよう支援に努める」という理念を知って、研究に専念できれば大変有難いと思い、博士課程3年生で奨学生に応募しました。
奨学生として過ごせたお陰で、研究も進行し学会や研究会に参加することができました。先生から多くのことを学び、また多くの方々とも出会うことができ人間力も身につけることができました。
研究で学んだこと、人との出会いで学んだことを生かし、この山梨県において研究を通して少しでも恩返しができるように頑張っていきます。1年間大変お世話になりました。有難うございました。