Voice of a graduate奨学生の声

— 後輩へのメッセージ —

女性

教育人間科学部
学校教育課程
科学教育コース 3年

「将来に活かせる貴重な経験」

私は将来、中学校の数学教師になりたいと考えています。大学生活の中で「教育ボランティア」という貴重な経験をしました。甲府市内の公立中学校で毎週1回、数学の授業支援として活動していました。

実際に、中学生と関わったことで、将来の目標について改めて考えることができる良い機会となりました。また、授業中に生徒に教えるだけではなく、先生の授業の作り方や進め方、授業の雰囲気づくりなどを自分の目で見て学ぶことができました。

学生時代に実際の教育現場を見ることができ、本当に良かったです。このような充実した大学生活を送ることができているのは、学業やアルバイトなどを両立できるように支えてくださった、赤尾育英奨学会のおかげだと思っています。高校生の時から5年間、本当にありがとうございました。

「将来のために自分を高める」

私は将来、警察官になりたいです。そのためには勉学も大切ですが、身体づくりも重要です。なぜなら警察の採用試験には体力試験があり、ここで点数をかせぐことが合否の別れ道ともいえるからです。

私は体力に自信がなく、特に持久力がないと思います。これでは警察官になれないのでは、と考え、学校やアルバイトの合間にランニングや筋トレを行っています。毎日は行えなくてもできるときに少しずつ、身体づくりを進めていくなかで、持久力もついてきたと感じています。

自分の努力の成果がついてきていることがわかり、身体を動かすことが大好きになりました。今年の夏はランニングやハイキング、登山などトレーニングをしつつ山梨の夏を楽しみたいです。

女性

法学部
3年

女性

国際政策学部

「イギリスでの留学生活」

今年の二月、ずっと憧れていたイギリスへ一カ月留学した。憧れていた場所で勉強できるという喜びはあったが、同時に大きな不安もあった。私は、イギリスのヨークという町で一カ月間過ごした。ヨークは小さい町だが、とても歴史があり、美しい建物、美しい景色に囲まれ、毎日新鮮な気持ちで過ごすことができた。

最初の一週間は、一日を過ごすことに精一杯で、たくさんの壁にぶつかった。文化の違いにもなかなか慣れることができなかった。しかし、だんだん過ごしていくうちに、自ら進んでホストファミリーとコミュニケーションをとるようになったり、大学でも英語を使ってたくさんの国の方と交流したりするようになった。

英語が話せるということはもちろん大切なことだが、英語を話そう、英語で頑張って伝えようとすることがすごく重要だと感じた。最初の一週間は、「自分は英語が得意ではないし、通じなかったら嫌だ。」と逃げていたが、英語が話せないのではなく、話そうとしていなかっただけだった。そんな自分が恥ずかしくなり、下手でもいいから英語で頑張って伝えてみよう、と思えるようになったのは、とても大きな成長だったと感じている。

この一ヶ月間、関わってくれたホストファミリー、ヨーク大学の先生や生徒、そして両親、友達に感謝の気持ちを忘れずに、残り二年の大学生活を充実させよう、と強く感じた。

「後輩奨学生の皆さんへ」

私は大学院の2年間、本奨学会のご支援を頂きました。学部時代は、年に軽く1,000時間以上アルバイトをして、学費や生活費等を捻出していました。しかし、配属される研究室にもよりますが、大学院生でそれだけの時間をアルバイトに費やすのは厳しいと思います。私は、大学院進学後しばらくして、研究と授業、アルバイトとの並行で無理が重なり、学校からアルバイト先に向かう途中で軽い追突事故を起こしてしまいました。その時は大きな事故になりませんでしたが、他人に迷惑をかけてしまったことを深く反省しました。その後、本奨学会のお陰でアルバイトの時間を大幅に減らすことができ、無事に修了までたどり着くことができました。本奨学会には本当に心から感謝しています。

後輩の皆さん、絶対に無理はしないで下さい。無理が祟り、大きな病気にかかったり、事件や事故に巻き込まれてしまっては本末転倒です。ただ、無理はしない程度に一生懸命がんばって下さい。諦めなければなんとかなるものです。

また、学部生、院生問わず、幅広い視野を持って積極的に情報を収集して下さい。そしてその集めた情報をフル活用して下さい。大学生活においても就職活動においても、情報は武器です。ただし、できれば情報源をインターネットだけに絞らないで下さい。図書館の本、先輩、友人、両親等、様々な人・物から情報を得て下さい。インターネットの情報は誰にでもすぐ手に入れることができます。つまり、価値が小さいのです。是非、積極的に足を動かし、人と話して情報収集して下さい。受け身ではなく主体的、積極的に。そうすればコミュニケーション能力も伸びてきます。

これを書いている今日、初任給を頂きました。感慨深いです。後輩の皆さんは経済面等で苦しいこともあるかもしれませんが、学生生活も残り僅かです。諦めないで下さい。苦しい思いをしている人は、その分成長していると私は思っています。イギリスのことわざでもあるそうです。“A sooth sea never made a skillful sailor ”若さを武器に全力でがんばってください。(あくまでも無理は禁物です。)本気でがんばると楽しいですよ!

是非、悔いの残らない大学生活を過ごし、将来山梨や日本を発展させられるような人材になって下さい。私も精一杯がんばります。

男性

医学工学総合教育部
修了

女性

文学部
初等教育学科
3年

「大学生として」

私は現在大学生活を送っているなかで、勉強と部活動、また、アルバイトの両立が非常に大変だな、と感じています。さらに、友達との娯楽の時間も大切にしていきたいという思いもあり、毎日忙しいですが、充実しているとも感じますし、一人暮らしを行っていく中で、一番に考えることは経済的な面です。最近アルバイトを1つ増やし、現在2つの場所でアルバイトをしています。部活動、勉強など忙しいですが、やはり、親にばかり頼るのではなく、自立しなければならないと感じます。大学生として、自分のことは自分で責任を持って行えるように、私は心がけています。

これから大学生になる学生へ一番伝えたいと思うことは、友達をたくさんつくること、また、知り合いの先輩を沢山つくることをおすすめします。大学は、履修登録や試験、レポートなど、自分の力でやらなければなりません。そのため、期日など、様々な情報も自分で把握することが必要です。先輩がいれば、どのような授業をとると良いかなど、履修登録の際は相談に乗ってくれると思います。私は何度も友達や先輩に助けられました。自分が分からないことなどは、誰かに相談をして、解決へ導けるようにすることが大切だと感じます。大学はとても楽しい場でもありますが、期日などの面で厳しいことも沢山あります。準備や計画をして、良い大学生活を過ごしてください。

「諦めないで良かった大学生活」

私は母子家庭で貧しい生活を過ごしてきました。奨学金を必要としている人の多くは、私と同じように人に言わないだけで些細なことでも我慢してきた経験が数多くあるのではないでしょうか。そして、今この瞬間にも金銭的理由で辞めたことや諦めようとしていることがあるのではないでしょうか。

しかし諦めないでほしいのです。私も何度も諦めようとしたことがありますが、ひとつでも多くのやりたいことをやれるよう努力しました。その姿勢が、奨学金を頂けることに繋がったと思っています。そして、実際に大学院進学やサークル活動、アルバイト、趣味、恋愛、友人との交流など、金銭的に困っていない周りの人たちなら当たり前に経験できそうなことも、周りの人以上に味わうことができ、道も開けたと自負しています。

せっかくやれることは全力でやる、やれそうなことはとりあえずやる。この姿勢はきっと社会へ出てからも活きてくると思い、継続したいと考えています。貧しい生活をしてきた学生の一人でも多くが諦めないで前に進めることを祈っています。

女性

医療工学総合教育部
生命工学専攻修士課程
修了

女性

看護学科
2年

「留学までの道のり」

私は将来、海外で働きたいという夢をもって大学に進学しました。入学後、大学の交換留学の存在を知り、応募するかどうか悩んでいました。長期的な海外留学は、周りの子たちより1年多く大学に行くということとなり、これまで1回も海外経験のない私にとっては、強い覚悟を持つことができませんでした。また、長期的な留学は経済的な面でも両親に迷惑をかけることとなり、不安要素を多く抱えていました。そんななか、赤尾奨学会が見事に採用され、この奨学金を貯金すれば、なんとか行けるかもしれないと思い、留学を決意しました。

わたしは、山梨生まれ、山梨育ち、大学も実家暮らしということで、一度も親元を離れて暮らしたことがありません。大学の友人は一人暮らしが多く、皆が家事やバイトを両立しながら勉学に励む様子をきくと、今の自分には到底できないと思いました。このままでは、これから先、自立していけるのか、そう思うことも多くありました。一つでも、自分で決めて、自分の力で何かを成し遂げたい、また、看護師として働きだしてからは長期的に海外に行くことも難しくなってくると考え、学生の今、留学をすることを決めました。

私は今、シドニーにいます。一人で暮らすということは、その日の中で誰とも会わなかったら、何も話さないで終わってしまうのだということを知りました。これから、留学を有意義なものにするためにも、目的をしっかりと持ち、積極的に活動して、英語の勉強をしていきたいと思います。