Voice of a graduate奨学生の声

— 後輩へのメッセージ —

女性

専攻科
保育専攻
1年

「学生生活で印象に残っていること」

この二年間で印象に残っていることは、保育科二年生全員で行ったオペレッタです。私たちの代では『ネズミの嫁入り』を行いました。私は脚本・演出担当で、ネズミの嫁入りを作っていきました。

178人全員で取り組む行事はこれが最初で最後であり、全員が子どもたちの笑顔を見るために一生懸命に取り組んだあの時間は大切な思い出です。毎日夜遅くまで考えて、練習し、時には仲間同士ぶつかり涙を流すこともありました。ですが、オペレッタが終わってからは178人全員の仲が深まった気がします。今まで人数が多いためなかなか関わることができなかった人たちとも関わることができ、また互いにはげまし合いながら実習も乗りこえ仲間の大切さをとても感じました。

本番では、全員が力を発揮し、すばらしい劇を発表することができました。今でもあの子どもたちのすてきな笑顔は宝物の一つです。このすてきな笑顔を見ることができ、また178人の笑顔も見ることができ、すばらしいネズミの嫁入りを作ることができ、私たちの最高傑作だと思います。

私はこのオペレッタでたくさんのことを学びました。仲間と協力することの大切さ、子どもたちの笑顔のすばらしさ、自分の仕事に責任を持つこと。今後大切にしていかなければいけないと思いました。

また、この178人で取り組めて本当によかったです。

「地域のつながり」

地域とは人と人とのつながりで成り立つ。私がそう感じたのはこの二年間都留という町の人々とのつながりと助け合いの中に入り体験したからだ。私のサークルは冬に水掛け菜という伝統野菜を作っている。しかし私達だけでは水かけ菜を作る事はできない、地域の人々の助けがあってはじめて成し得るのである。

冬の田んぼにて(左)伝統野菜の水掛け菜(右)
冬の田んぼにて(左)
伝統野菜の水掛け菜(右)

水掛け菜は冬の田んぼに水を引いて作る。その前には様々な作業がある。例えば畝作り、耕運機がけ、種まき、水の管理、調節などがある。その時に地域の人がトラクターで耕運をかけてくれたり、種が足りない時は分けてもらったり、畝作りのコツを教えてもらったりと手を貸してくれるのだ。

水掛け菜

その後水掛け菜が育ち手伝って下さった方々に水掛け菜をわたし喜ばれる。感謝の循環がここにはあった。地域の人々だけではなく、水掛け菜は遠くから買いにくる人もたくさんいる。地元の人々の口コミもあり、たくさんの人が水掛け菜を買っていってくれる。その時にほぼ必ずお客さんが言う事がある。「ありがとう」と「がんばってね」

この言葉があるから、笑顔があるから私達は冬の間頑張れる。人の役に立つという事で感謝されるという喜びがここにはあった。

これは一人の力では決して成せる事ではない。たくさんの人々あってこそのものである。地域のつながりや人々のつながりがあって人の幸せはあるのではないだろうか。

男性

文学部
3年

女性

文学部
比較文化学科
3年

「カナダでの語学研修」

「大学生になったら海外に留学または語学研修に行く」これが私の目標だった。しかし、実際に大学生になってみると、海外に行き自分の見知らぬ土地で生活することがとても怖くなって、大学1年生の間は結局何もせずに過ごしてしまった。大学2年生になり、これではだめだと思い直して深く考える前にカナダのリジャイナ大学での約1ヶ月の語学研修に申し込んだ。出発の瞬間まで不安は消えなかったが、カナダへと旅立つことができた。

長時間のフライトの後、リジャイナ空港で迎えてくれたホストファミリーの笑顔は今でも鮮明に覚えている。ずっと消えなかったたくさんの不安がぱっと消え、ここでの生活が楽しみになった。最初の1週間は慣れないことばかりで緊張してしまい、どんな会話をしたのか、しっかりと会話ができていたのかさえも覚えていない。

しかし少しずつ慣れていき、食事の後片付けを手伝ったり、寝る前のティータイムに参加したりと、ホストファミリーの日常生活に参加できるようになっていった。最初は全く話ができなかったのに、帰国するころにはホストファミリーが英語で言う冗談を理解し、笑えるようになっていたのが嬉しかった。

1度カナダに行っただけで、自分が大きく成長したように感じた。英語の力だけではなく、多様な文化を受け入れることや、自分の意志をはっきりと示すことなど、カナダの人たちが当たり前のようにしていることの中に自分の足りないものを見つけ、吸収することができた。この経験を活かしてこれからも頑張りたい。

「四年間の大学生活を修了して」

大学生活の後半では、前半に比べ、大学の授業で学ぶ内容も、サークル活動である合唱も、また学外の活動も公私共に濃密な時間であったと感じています。

自分は4年間の大学での学習は4年間通してみて不可欠なものであると感じています。前半の講義や活動で得られる知識や技術、後半の研究活動で身につけることができる応用力と実践力、これらの活動はどちらかが欠けていても成立しない、大きな知の財産だと考えています。4年制の大学ではお互いの力が十分に鍛えられた状態で社会に飛び立てる事が出来るので、個人的には自分の夢を実現するために最良の場だとひしひしと感じました。

学習意外にも、サークル活動である合唱を行っていました。この合唱活動を通して様々な人や作品、文化に触れることができたのが4年間の活動の中で一番大きいと感じています。年間予定などを考えるなど、前に立った活動を通して自分が一番感じた事は、「自分のペースを守る」ということです。自分の体力以上の活動を行っていくと、オーバーワークになり、挫折の原因となります。短い期間で集中して学習を行うよりも、長くゆっくりと自分の勉強を進めることが、長期的に見ると学習効果が大きいのではないかと感じています。

男性

(株)シンク情報システム
勤務

女性

人間文化学部

「充実した大学生活を送るために」

私の大学生活は出会いの連続でした。大学内での友人、サークルの先輩・後輩、活動をすることで出会う他大学の友人。そして地域の方々に旅先で巡り合う多くの旅人、留学生の方など老若男女問わずたくさんの方と繋がることができました。

この経験は、就活において、社会においてとても役に立っています。自分の好きな友人とだけ関わる学生が多いですが、社会に出た時それでは通用しません。コミュニケーション能力が必要とされている世の中で、活躍するためには大学生活のうちから多くの人と関わり、視野を広げる必要があります。

また、たくさんの人と話をすることで自分の成長に繋がります。出会いは自分が動くことでいくらでも作ることができます。殻にこもることなく外にでることで多くの情報に触れることができるので、自らアクションを起こすことが大切です。

人は変化を恐れるものです。私も最初は初めての場所に飛び込むことは恐怖でした。しかしそれを乗り越えることで今まででは考えられないほどの充実感を得ることができたのです。大学生活は一度きりです。やらないで後悔するよりも、やって反省するほうが何倍も成長できます。若さは武器です。失敗を恐れず挑戦し続けてください。

「百聞は一見にしかず」

私は大学に入学し、海外というものを身近に感じるようになりました。入学以前は海外なんてものは遠いところで、社会人になり努力して、やっと行けるものだと思っていました。しかし、大学には海外でのプロジェクトがいくつもあり、その中の韓国の大学への留学体験に参加させていただきました。

韓国留学体験は二泊三日という短い期間でしたが、韓国について学ぶよりも、多くのことを体験することができました。私は大学入学当初より、韓国語を学んできました。大学には韓国人留学生が来ており、その方々へ日本文化を紹介しながら、韓国について語学や文化を教えてもらっていました。

また、たくさんの人と話をすることで自分の成長に繋がります。出会いは自分が動くことでいくらでも作ることができます。殻にこもることなく外にでることで多くの情報に触れることができるので、自らアクションを起こすことが大切です。

しかし、留学したことで、現地に行くことが、とても大切だと痛感しました。机に向かって勉強していた韓国語は現地ではほとんど通じませんでした。韓国に行き、大学の教授や学生と交流する中で、実際に口語として使われている表現を教わることができました。

また、韓国料理は辛いということは知識としてや、留学生から聞いてきたことでわかっていたつもりでした。実際の現地の料理は唐辛子を生のまま食べることもあり、驚きました。

このような体験は海外に行くことでしか得られません。社会人になると体験出来る機会は減ってしまいます。大学生活は四年と長いように感じますが、短いです。自分から積極的に参加していくことが大切です。

女性

仏教学部
仏教学科
文化コース
3年