Voice of a graduate奨学生の声

— 後輩へのメッセージ —

男性

ニスカ株式会社
勤務

「今しかできないことを、全力で。」

私は、大学院を含め計6年、大学に在籍していたことになります。入学当初は、「卒業するまでには何か社会に通用するスキルを身に付けたい」ということをぼんやりと考えていました。その頃、はっきりとした“将来の夢”は、まだ持っていませんでした。

そんな私も、基本情報技術者試験と呼ばれる情報系の資格に合格したことをきっかけに、変化していきました。「コンピュータについてもっと知りたい。将来は情報系の技術者になりたい。」夢の輪郭が見えてきた頃、私の心についた火が、次第に大きくなっていきました。より上位の資格取得を目指したり、大学院へ行くことを決意しました。

大学院時代は、ほとんど研究に費やしました。大学院に入ってからはアルバイトも辞め、研究に没頭する日々でしたが、無事に成果をまとめ、修了することができました。私が赤尾育英奨学会にお世話になったのは最後の2年間ですが、本当に救われたと思っています。

思い返せば、私は勉強寄りの大学生活でしたが、勉強だけでなくサークル活動、語学、スポーツ、やろうと思えば何でも出来ます。限られた時間の中で、全力で打ち込んでみてください。きっと、何かが見えてくるはずです。

「学生生活で学んだこと」

私は昨年、学業やアルバイト、部活を両立してきました。しかし、上手く両立していくことはとても難しいです。私がこの1年で学んだ、大切なことは「計画」です。大学生になるとサークルに入りたいし、アルバイトもしたい、思いっきり遊びたいなど、やりたいことがたくさんあるはずです。大学生活を充実させるためには、やはり計画が必要不可欠です。しかし、計画は立ててもそれを実行しないと意味がありません。私も計画を立てることは好きだけれど、それを行動に移すことができない時もあります。なので、計画を立てる前に目標を立て、自分にやる気を出させることが大切です。目標を決め、計画を立て、やる気を起こし、行動に移す。そして最後に反省することで、新たな欠点や目標が見えてくるはずです。

私は、教員免許を取得するために教職課程を受講しており、また部活では部長を務め、アルバイトもしています。さらに、自宅から学校までの距離が遠く、1時間かけて毎日車で通っているので、とても多忙な日々です。あとになって欲ばりすぎたなと反省していますが、後悔はしていないです。時には挫折しようと思ったことが何度もありましたが、自分に負けたくないという気持ちが強かったので、頑張ってこれました。おかげで精神的に強くなり、自分に打ち勝つことができてとても達成感があります。

計画を立てることが大切と言いましたが、最終的には自分自身との闘いになると思います。心の中で思っていても、自分が行動しないと何も起きないし、辞めたいと思ったら辞めればいい。全て自分が決めることなので、自分に負けない強い心を持って充実した生活を送ってほしいです。

女性

人間文化学部
3年

男性

法学部

「経験は大事」

私の家は母子家庭で、当初は学費を稼ぐため、アルバイトに多くの時間を割くつもりでいました。しかし、赤尾育英会の奨学生になれたことで経済的に余裕ができ、サークル活動や友人との旅行にも行くことで多くの思い出を作ることができました。赤尾育英会には本当に感謝しています。

大学生というのは本当に様々なことを経験できます。今までできなかったこともできるようになります。将来、大学生の時にあれをやっておけば良かった、と思わないためにも、今チャレンジしてみるといいと思います。失敗したりすることもあるかもしれませんが、それも良い経験となるでしょう。大学生活の中で学んだこと、経験したことを将来に活かしていきましょう。

私もこれから3年生になり、就職活動が始まります。残りの大学生活を楽しみつつ、これまでの経験、そしてこれからの経験を活かして就職活動に立ち向かっていこうと思います。

「今しかできないこと ピンチはチャンス」

私は学部生の時、親が働いている会社が倒産してしまい、生活がかなり苦しくなりましたが、後ろ向きに考えてしまっては駄目で苦しい時こそチャンスだと思い、いろんな事に挑戦しようと前向きに考えました。なぜなら、国際化が進んでいる現代において用意されているものをただこなすだけでは取り残されてしまうと思ったからです。

そう考えると不思議なもので次に何が必要なのかが見えてきました。それはやはりお金でした。父の会社の倒産をきっかけにお金の重要性に気づきました。そして最低限必要な生活資金が得られるということは精神的な安定につながるということに気づかされました。

この精神的な安定というのが重要で精神的に追い込まれているとなかなか新しい事に挑戦することが難しく、周りが見えなくなってしまうものです。そんな時、この赤尾育英奨学会に出会い見事採用となりました。採用となっていなければ今の私はいなかったでしょう。本当に感謝しております。

最初は街づくり活動を主にしておりましたが、様々な地域、様々なジャンルでご活躍なされている方々にお会いさせていただいてお話を伺いますと、皆さん「人材は宝だ」と言われておりました。地域を担っているのは、最後は人でその人が街を作っている、そしてその人が素晴らしければその街も良くなるとおっしゃっていました。私はこの言葉・考え方にとても感動しました。

一学生でしかない私が街づくりを行っていくのは院生であることも踏まえて少し難しいと判断しました。そこで次に行ったことはこの考え方をより身近な人へ伝えていくことでした。それは大学内で活動することで考え方を伝えていけば良いという結論になりました。私は新規にサークルを立ち上げ、学内で活動を行うことにしました。

「動くポスター」製作および学内で展示する為の企画書制作・実施、学内音楽イベント、オタク向けイベントの開催、大学オリジナルグッズ製作の提案、などを行ってきました。オリジナルグッズについては提案までとなってしまいましたが、その過程で仲間と打ち合わせをしたり、実際にプレゼンしてみたりと目標に向かって仲間と進んでいくことはとても勉強になりました。

社会人になってしまうと当然のようにこのようなスキルが求められます。また社会人になるとミスが会社などにも大きく響いてしまい、学生に比べ責任が重くなります。ですから、何でもできる学生のうちにいろいろチャレンジして、その経験を蓄えておくことはとても重要だと思います。

しかし、最初からよし!やろう!!と考え実行するのはとても難しいです。ですから最初の一歩として、自分が『この人、すごい!!』と本心から思える人を探すことです。こういう人に出会うことで新しい刺激が増え、生活がより面白くなっていきます。

学生生活は短いので充実した人生が送れるように頑張ってください!!

男性

株式会社KELK
勤務

女性

人間福祉学部
2年

「今年1年を振り返って」

私大学生活も2年目を迎え、生活にも慣れ、今年は充実した1年にすることができました。今年は現場での実習が3回あり、実習を通して自分自身大きく成長できたと感じています。実習初日は緊張もあり、自分から積極的に動くことができなかったのですが、先生方からのアドバイスやご指導もあり、「私らしく」子どもたちと関わることができたのではないかと思います。実習では、日々子どもたちと関わる中で、子どもたちに名前を覚えてもらう等、子どもたちと関係を作れていることが実感できたり、子どもたちの成長を見られたことが一番の喜びでした。

また、先生方も熱心に指導してくださり、私もこのような保育者になりたいと強く感じました。今回実習をさせていただいた3ヵ所のうち1ヵ所に来年もう一度実習をさせていただけることが決まっているので、今年よりも成長した自分を見せられるように頑張ります。今年1年は、実習を通して今後の課題が見つかったり、自分の進みたい道が明確になったりと収穫の多い1年となりました。4月からは大学3年になり、いよいよ大学生活も後半を迎えます。今年以上に実りの多い年となるように勉学に励み、夢へ向かって頑張りたいと思います。

「カギは自分の一歩」

これまでの大学生活を振り返ってみて強く思うのは、自分の周りの世界は、自分の意欲次第で変わってくるということでした。

私は入学当初、教師になることを目指してはいたものの、理由も、教師像も漠然としていて、具体性に欠けていました。まずは大学でそれを考え抜こうと決めて、興味のあることには積極的に関わってみるようにしました。その意欲がもとになって参加しはじめた留学生との交流サークルや、日独青年交流事業が私を大きく変えました。それぞれの活動で得た経験や考えたこと、改善点や仲間の刺激から、自分が本当にやってみたいことは何かを明確にさせることができました。出会った仲間はかけがえのない存在になり、離れていても私のモチベーションを高めてくれます。

大学生活では、自分が望めばその分だけ多様な経験ができると思います。また、行動は特に大切だと考えます。気になる、やってみたい、と思ったことは必ず一度は調べてみるべきです。そこから私は一気に世界も、自分の視野も広がりました。

ぜひ、自分のアンテナを目一杯のばして、いろいろな経験で変化していく自分を楽しんで下さい。

女性

教育人間科学部
3年

女性

法科大学院
3年

「大学院における生活」

私は、弁護士になりたいという夢をかなえるため、法科大学院において3年間司法試験に向け必要な力を身につけるための実践的な演習を行ってきました。

法科大学院生は、入学するとすぐに3年後の司法試験が迫っており、試験科目数の多さのみではなく、所定の単位数を取得するため、非常にあわただしい数年間を焦燥感と不安感と共に過ごしています。このような生活の中で、アルバイトを行う時間を確保するのは困難な状況にあります。

一方、法曹養成機関である法科大学院においては、弁護士、裁判官、検察官等の実務家の先生方の指導のもと実践的な力を養っていくものでありますから、学費等の経済的負担も大きくなってしまうものです。このような状況においては、経済的理由により法曹の道をあきらめざるを得なかったり、また、進学できても重くのしかかる経済的な負担の下、不安にかられながら勉強を続ける学生も多く存在しているものと思えます。

私も経済的に裕福でなく不安も大きかったところを、必要な書籍を手に入れることができ、経済面の不安にとらわれることなく日々勉学に取り組むことができたのは、貴財団によるご支援によるものです。このような勉学のみに取り組むことができる期間は日々自分の成長を実感できるものでとても有意義な期間でした。この期間は人生の中で本当に限られたものであり、3年間法科大学院において勉学に集中できたことを本当に感謝しています。

「今何をすべきか」

当たり前のことですが、時間は有限です。限られた時間で自分は何ができるのか。何か目標があるのであれば、そこから逆算して今何をすべきであるのか。このことをあまり考えたことのない人がいましたら、ぜひ考えてみて下さい。

私は、奨学生に選ばれることの真の価値は、金銭的な側面よりも、本来アルバイトに費やさなければならなかった時間を他の事にまわすことができるということにあると思います。

その貴重な時間を何に使うかは各人の自由です。ですが、後悔しないよう有意義に使って下さい。

男性

法科大学院
卒業

男性

医学工学総合教育部
卒業

「大学院での生活と今後について」

私は大学院修士課程の2年間赤尾育英奨学会に援助していただきました。大学院では細胞生物学分野の研究を行いました。研究という場に身を置くことは私の中でとてもよい刺激となりました。問題を解決していくステップはもちろんですが、研究成果を学会で発表できるといった経験も大変勉強になりました。このような多忙な研究生活に専念できたのも赤尾育英奨学会のおかげです。

今後は臨床の場において実際に治療に携わっていきます。山梨県の医療を担う人材として日々努力していきたいと考えています。

最後になりますが、大学において学生でいられる期間は限られています。しかし、さまざまな事を経験するチャンスは限りないと思います。その経験がどのような事なのかは人それぞれですが、この時期に学んだことがこれからの皆さんのキャラクターとなっていきます。皆さんにとってこの大切な時間が実りあるものであってほしいと思います。

「挑戦者であること」

大学生活は想像よりもずっと早く過ぎていきます。勉強やアルバイトの毎日は大変ですが、非常に充実したものです。

金銭面の都合で始めたホームセンターでのアルバイトですが、結果的に自分の視野をさらに広げてくれました。私が所属する学科では主にコンピュータプログラミングについて学んでいますが、どうしても室内での作業が多くなりがちです。そんな中、アルバイトは普段目にすることのないものに触れる機会となっています。仕事をするうち、季節とともに移り変わる花々や植物ごとに異なる肥料の配分などにも興味が沸いてきました。大学で勉強している内容とは全く違う分野ではありますが、こういう方面の仕事の楽しさとやりがいを知ることが出来ました。

視野を狭めることなく、様々な物事に興味を示し多くの経験を積んでいくことが、自分自身を築き上げ、将来の自分の礎になると確信しています。一見関係無さそうなことでも積極的に取り組み、挑戦していくことが新たな発見につながります。

「世界の広さ」を実感し、心身ともに大きく成長出来る機会、それが大学生活なのだと私は思います。

男性

工学部
3年

女性

医学工学総合教育部
卒業

「2年間を振り返って」

月日が経つのは本当に早く、気づけば大学3年生になってしまいました。自分なりに将来の目標に向けてがむしゃらに突き進んで来たつもりですが、もっと努力出来たのではないかと思うことが多々あります。しかし大学生活というのは4年間しかなく、いつまでも過去を振り返っている訳にはいきません。遠回りかもしれなくても自分が信じ決めた道を着実に進んでいく事が大切なのだと、そう思うようになりました。今の努力の成果が出るのは数年かかるかもしれませんが、途中で挫折することなく歩み続けていきたいと考えています。

赤尾育英会の奨学生になれたことで、アルバイト中心の大学生活ではなく、資格取得に集中し課外活動に何の気兼ねなく参加できました。大学生活でしか出来ない様々な体験が出来た事は、本当に幸運だったと思います。私の将来の夢が多くの人に支えられている事を忘れずに必ず叶え、4年間の大学生活は有意義だったと胸を張って言える様に、残りの2年間も努力し続けていきたいです。